金沢城は犀川と浅野川に挟まれた小立野大地の先端に築かれた平山城で、本丸と城下町の標高差は約30m程度となっています。
城となる前は1549年に築かれた金沢御堂とその付属施設があり、周囲に寺内町が形成されていました。
1580年に佐久間盛正が最初の金沢城主となり、まもなく前田利家が城主となり、天守の造営、本丸周辺の高石垣や内総構を築造し、
1610年に二代藩主利長によって外総構を築造し城としての形態が完成されました。
利家や利長の頃の城の形には不明な点が多く明確な姿は解っていませんが、現在の本丸や二の丸、三の丸などの配置は、1613年の寛永大火災後に整備された姿となっています。
城址は明治時代には陸軍駐屯地、1949年に金沢大学が開学、1996年の大学移転に伴い県が金沢城跡を買い取り、段階的に城址公園として整備公開され、平成13年の「全国都市緑化いしかわフェア」の主会場として、二の丸菱櫓、五十間櫓、橋爪門続櫓が江戸後期の姿で、江戸時代の伝統技法によって復元され公開されています。
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