輪島市は、能登半島の先端部に位置し、輪島塗、朝市、海産物などが有名である。のと鉄道の旧輪島駅から、朝市が開かれる海岸部にいたる道路は、街並み整備と道路整備を合わせて行う「都市ルネッサンス事業」として整備され、輪島市の新しいシンボルとなった。これにより、地域の商業空間としてのポテンシャルを高め、また百年後でも誇れる街並みづくりを目指している。
良好で誇れる景観形成のために、沿道住民は「輪風(輪島風)のまちなみ」をコンセプトに「まちづくり協定」を締結した。輪島の浜屋づくりという建築様式と1mのセットバックを遵守項目とし、道路整備と合わせた建て替えを行った。
歩道の舗装材は、輪島の特産品である「アワビの殻」を擬石ブロックに入れ、街路灯デザインには、特産木である「アテの木」を用いるなど能登、輪島をイメージできる要素を取り入れている。
この道路の終点からは朝市通りにつながり、市街地全体の周遊観光ができるようになっている。
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